その国の人々に対する感想を聞いてみてもあまり良い
ものはなく、「10人中1人はいい人だった」という、
かなり消極的な意見ばかり。
それどころか、あの国の人たちと同じ神を信じるのは
絶対に嫌だとして、帰国するなり仏教徒に改宗した者
さえいるといいます。
特に本国では女性との接触を禁じられているせいか
外国に来ると開放的になり、やたら女性に触りたがる人も
いました。しかし「いやだ」という意思表示をしていても
そうしたルールを知らない彼らに、そんな微妙な空気を
読むのは無理だったようです。
まぁ、どうしても生活習慣や文化的・歴史的背景が違うと、
受け容れがたい部分もあるものです。
でも、この国の人たちはそういう次元ではありせんでした。
やはり社会人としての常識や、人を思いやる心というのは、
人としての基本なんですね。どんな宗教でも、どんな言語
でもどんな文化でも、どんな人種でも、こればかりは人類
普遍の理なのです。
お金が有ることで働く必要がなくなり、社会に出ることなく
甘やかされて育った子供は、何かが欠落したまま年齢だけ
重ねていくのです。適度なストレスや刺激がなくては、脳
細胞は成長しないといいます。脳のある部分だけが幼児の
まま成長せず、社会に適応出来なくなり、人間関係の構築
がうまくできなくなるのではないでしょうかね。
働かなくては生きていけないというのは、即ち人間性を磨く
ことに相違ない、と思ったのでした。貧乏で良かったかも
知れない…(?)。



